仕事さえなければ、自分の好きなことに時間を使えて、子供や家族ともゆっくり過ごせるのに。
私はサラリーマン時代、毎日そう思っていました。
一方で、本当に仕事を辞めたら暇すぎて困るかな、子供がいると忙しいのかな、という疑問もありました。
この記事では、FIREして主夫になった私の一日のスケジュールや過ごし方を公開します。2人の子供(保育園と小学校)がいる実例です。
この記事を読むと、次のようなことがわかります。
実際にFIREして主夫になり感じたことは、子供がいると自由な時間は思っていたより少なかったです。
でもそれ以上に、気持ちの余裕が格段に増えたことが大きな変化でした。
主夫の平日のスケジュール(概略)
私の大まかな平日のスケジュールは次のとおりです。
自由時間は4時間くらいでした。一見すると、FIREしたのに自分のための時間が少ない、と思われるかもしれません。
これは、今はとにかく子供とゆっくり過ごす時間を最大限に増やしたいと、私が望んで決めたスタイルです。
主に次のような特徴があります。
子供がいる生活は規則正しい
夜は20:30に子供と一緒に布団に入り、子供より少し早く5:30に起きます。夏休みの小学生のような早寝早起きです。
ちょっと寝すぎかも
もし子供がいないFIREだったら、間違いなく不規則な生活をしていたと思いますので、自分の健康のためにも子供がいて良かったと思います。
また、主夫になってから今日まで、良くも悪くも暇だと感じたことは一度もないです。
子供が家にいるときは、できるだけ子供と過ごす
子供が家にいるときは、家事以外はほぼ子供と過ごしています。
NHKの『チコちゃんに叱られる』では、生涯に父親と子供が過ごす時間はたったの3年4ヵ月とありましたが、私はその数倍の時間を過ごしたいと思っています。
家事は平日の日中に済ませる
子供が家にいるときはゆっくり過ごしたいので、家事はできるだけ平日の日中、自分がひとりのときに済ませるようにしています。
例えば、以前は1日に1回、夜にお米を研いでいましたが、それも日中にシフトしたくらいです。
自由な時間は4時間ほど
全力子育て中の私の実例では、自由な時間は4時間ほどでした。ただし、増やそうと思えば7~8時間の自由時間を作ることができます。
買い物などの外出する家事をせず、子供が寝てから好きな時間を過ごす日は、自由時間は2倍くらいに増えます。
私の実感としては、保育園~小学生くらいの小さな子供がいる方が主夫になっても、工夫しだいで7~8時間の自由時間は十分確保できると感じています。
主夫の平日のスケジュール(詳細)
代表的な1日は次のとおりです。
05:30 起床
小学生の子供がいると朝は早起きです。FIREしたら好きな時間まで寝ていられる、なんてことはないです。さっと自分の身支度を済ませて、朝食の準備をします。
06:00 子供の起床
子供を起こし、家族4人で朝ご飯を食べて、出かける準備をします。ご機嫌に自分で起きてくれる日は良いですが、寝起きが悪い日はでかけるまでバタバタすることもあります。
07:15 長女の登校
小学生の長女が家を出ます。妻の朝の準備が終わるまで、次女と遊んでいます。
一日のうち、私と次女の2人だけで過ごすのはこの時間だけです。じっくり向き合うことができて、楽しい時間です。最近は庭でダンゴムシを捕まえることにハマっています。
08:00 次女の登園、妻の出勤
次女と妻が家を出ます。ここからは自分だけの時間になりますが、まとまった自由時間を確保するためにも、食事や家の片付け、掃除、洗濯、庭の手入れなど家事を先にこなします。
09:00 自由時間
ここから4時間くらい、自分だけの自由時間です。ちょうど株式相場が始まりますので、株の取引や研究、ブログ執筆など、自分がしたいことをします。
昼食は前日や朝の残り物で済ませることが多いですが、週に1回くらいは株主優待で外食もします。
今後はプールに通ったり、副業にもチャレンジしたいと思っています。
13:00 家事(買い物など)
スーパーの買い物など、主に外出する家事をすることが多い時間です。外出する家事は移動などにも時間が取られるので、毎日ではなく週に2~3回にまとめるようにしています。
14:30 長女の帰宅
長女が帰宅します。とくに小学校1年生はさらに早い時間に帰ってくることも多いです。
宿題をしたり、おやつを食べたり、子供と遊んだり、習い事の送迎をしたりします。私と長女の2人だけで過ごす時間で、毎日この時間が待ちきれません。
17:00 妻と次女の帰宅
妻と次女が帰宅します。子供と遊んだり、夕食の準備をします。
共働きのころは、ここから子供が寝るまでは家事も多く忙しい時間でしたが、主夫になってからはゆったり過ごせるようになりました。
18:00 夕食、入浴
晩ご飯を食べ、風呂に入ります。平日はほとんど、私が夕食を作っています。料理はいまだに上手ではないですが、少しずつレパートリーが増えてきました。
19:00 家事(片付け、就寝準備)
子供と遊んだり、夕食の片付けや寝る準備をします。子供が寝る時間までに、家事も全て済ませます。
20:30 家族4人で就寝
家族4人で布団に入ります。子供がなかなか寝ない日もありますが、一日の出来事などを話しながら、子供と一緒に寝ます。
21:00 たまに夜更かし
子供がすんなり寝た日など、たまに夜更かしします。
家事、育児、自由時間を分けて、メリハリをつけるように心がけています。
主夫になって大きく変わったこと8選
実際にFIREして主夫になり、特に大きく変わったなと感じていることは次の8つです。
子供とゆったり過ごせる
共働きの子育て世代にとって、子供が家にいる朝晩は大忙しです。FIRE後は時間に余裕が生まれたことで、子供とゆったり向き合える時間が増えました。
ただ子供と過ごす時間が増えただけでなく、子供のことだけを考えて接する時間が増えたので、量だけでなく密度も向上したと思います。
平日の日中に自分だけの自由時間がある
日中に数時間、自分のしたいことができる、何をしようかとワクワクできる時間があることは、ぜいたくで幸せなことだと感じています。平日は仕事、家事、育児で埋まっていた私にとって、これはとても大きな変化でした。
特に夜ではなく、店などが開いている日中に自由時間があることで、できることの選択肢が広がりました。また、免許更新など平日日中にしかできないことが、苦ではなくなりました。
休日も時間の余裕が増える
共働きの子育て世代にとって、せっかくの休日にも家事が溜まっていることはよくあります。
できるだけ平日に家事や用事をこなすことができるようになり、休日は子供と1日のんびり出かける機会が増えました。
妻に時間をプレゼントできる
私が主夫になってから、妻は食事作り、食事の片付け、掃除、洗濯、買い物などの家事をほとんどする必要がなくなりました。また、子供の体調不良で急に仕事を休んだり早退するストレスもなくなりました。
今まで共働きで忙しい中、子育てをがんばってきた妻には、少しゆったり子育てや自分の趣味も楽しんでほしいと思います。
家事の時間が増えた
当然ですが、家事をする時間が増えました。私は共働きのころもかなり家事に積極的な夫でしたが、それでも倍以上に増えたと思います。
サラリーマン時代の仕事に比べて、家事はたくさんの小さなタスクを効率よくこなしていく必要があると感じています。うまく計画してテキパキこなせたときは、なかなか楽しいです。
自分で計画、行動する必要がある
今日はやる気が起きないなぁ
という日もありますよね。サラリーマンの頃は、それでも会議や問い合わせ、締め切りがあり、受け身でも仕事をして時間が過ぎていきました。
一方、FIREして主夫になると、自分で計画して行動しないと、本当に何もせず時間が過ぎてしまいます。私は主夫になっても、サラリーマン時代に使っていたToDoアプリを使い続けるようにしています。
主夫になったばかりのころは、何もしないでいる不安も少し感じていたので、逆に1日に用事を詰め込みすぎてバタバタしてしまう日もありました。ようやく慣れてペースを掴めてきたと思います。
残業や休日出勤がない
私は家族との時間を大切にしたい思いが強く、残業や休日出勤が大嫌いでした。FIREして主夫になってからは、仕事に振り回されて家族の予定を変えることがなくなり、ストレスが一つ減りました。
また、スーツを着る時間、通勤時間、1時間の昼休憩など、勤務時間に含まれない拘束時間がなくなったことも、私にとってはストレス減の一つでした。
家で仕事を忘れることができる
FIRE前は管理職であったこともあり、家にいてもメールの返信をしたり、たまに仕事をする必要がありました。明日の仕事のことが頭の片隅からもなくなると、家族との時間がさらに楽しくなりました。
自分が思っていたより、家族と過ごしていても仕事のことが気になっていたり、明日の仕事のことを考えて遊びもほどほどにしていたことに気が付きました。
日曜の夕方の憂鬱さはすっかりなくなりました。
まとめ
この記事では、FIREして主夫になった私の一日のスケジュールや過ごし方を紹介しました。
時間に余裕ができる一方、暇で困るようなこともなく、子供がいる主夫は自分にとってちょうど良いバランスだと感じています。
これが自分と家族にとってベストな生き方なのかわかりませんが、私はFIREして主夫になって良かったと思っています。
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