「普通のサラリーマンの私が、どうやってFIREに必要な資産を貯めたのか。」
これまでの記事では、資産形成に役立った大きなターニングポイント3つのうち、「転職で手取り収入アップ」「夫婦の資産合算」について解説しました。
田舎に転職し、夫婦の財布をまとめて、少しずつ貯金が増えるようになりました。でももし会社の給料だけだったら、定年まで働いてもFIREは無理でした。

この記事では、資産が増えた一番の要因となった「株式投資による資産運用」について解説します。

特に才能のない私でも、入金したお金は12年で2.5倍になりました。この株式投資による資産運用が、FIREできた一番の要因です。
あくまで私の例ですが、FIREしたい、資産を増やしたい、主夫になりたいと思う方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
資産が増えた一番の理由
一言でいうと、たまたま株式投資を始めて、ずっと続けたからです。

本音としては、素晴らしい才能があったと言いたいけど。
経済に詳しいわけでもなく、株価の値動きもさっぱり読めず、強靭なメンタルも度胸もありません。
でも、ゆるく株式投資を続けてきたことで、資産は勝手に増えてくれました。
下の図は、私が初めて株を買った日から退職した日までの、証券口座の入金額と資産総額をグラフ化したものです。

私の場合は入金したお金が12年で2.5倍になり、最終的に年間の株の収益が仕事の手取りを超えました。
この2.5倍がどれだけすごいかというと、この間に日経平均株価は4.7倍です。

私は平凡ではなく、思い切り平凡以下ですね。
そんな私でもFIREできるだけの資産ができたことは、資産運用を続けることの大切さを表していると思います。
どのように資産が増えたか
私が株式投資に出会ってから今まで、大きく3つの期間に分かれます。

株式投資に出会ったきっかけ
2012年に株式投資と出会いました。
私が株式投資を始めたきっかけは、ほっともっとの弁当がもらえる株主優待がほしい、という気軽な気持ちからでした。
証券口座を開設し、ドキドキしながら13万円でプレナスという会社の株を買ったのが初めてです。
しばらくして初めて株主優待が届いたときは、とてもうれしかったです。
株主優待を楽しむ(2012年〜)
それからしばらくは、良さそうな株主優待があれば株を買って、株主優待を楽しんでいました。
食事券で外食したり、お米をもらったり。
生活の足しになるというより、もらえる優待が増えることが楽しかったですね。
株価が上がることを知る(2016年~)
優待目的の株が急騰し、これは儲かったと思い売ってしまうことがありました。
「株価ってどうして上がるんだろう。株価が上がる株を買えば、儲かるんじゃないだろうか。」
そう思って少しずつ株のことを調べていくうちに、業績が伸びていきそうな会社を買うことが好きになりました。

グロース株投資、というスタイルですね。
自分でじっくり調べて買った「三機サービス」という会社の株価が、2年くらいで4倍になったときはとても嬉しかったです。
それでも儲かるときもあれば、損をするときもありました。
そして試行錯誤をしていくうちに、利益が出やすいパターン、自分が好むスタイルが見つかってきました。
自分なりの投資スタイルが見つかる(2020年~)
小さくても着実に伸びている会社を見つけて、数年後に大きく成長するまで気長に待つ。
そんな投資だと居心地が良く、利益が出ることも多かったので、そのスタイルに絞ってのんびり投資をしてきました。
幸いにも、このころから資産は大きく伸びるようになり、証券口座の資産額は4年で4倍くらいになりました。
今現在
2024年3月末に会社を辞めて、主夫FIREという生き方を選びました。
私の給料がなくなったので、資産が大きく伸びることはなくなりました。
それでも妻の収入と株の利益を合わせて、家族4人で穏やかに生活できています。
もし株式投資を知らず給与収入だけだったら、定年まで働いても今の資産額にはなりませんでした。また、退職後も不労収入が得られなかったため、FIREは無理でした。

いきなり大金を投資するのではなく、初めに少額で比較的リスクの少ない株主優待から投資を経験できたのは、良かったと思います。
平凡だからこそ心がけていること10選

株式投資を始めて10数年経ちましたが、今でも私は素人で平凡です。
値動きとか投資のテクニックとか、ちっともわかりません。
それでも長く続けてきたら、最終的に年間の株の収益が仕事の手取りを超えていました。
たまたま良い時期に始めて、運に恵まれたのだと思います。
でも今思い返してみると、平凡だからこそ心がけていることがあり、実はそれがとても大事なことだったのかなと思っています。
長く続ける
楽しみながら、長く続けること。
凡人の私が急に儲かるはずがない。
自分は凡人だと理解する
株の才能なんて、これっぽっちも持ってない。
だから自分が得意だと思うことだけ、コツコツ続ける。
自分のスタイルで投資する
慣れない投資はだいたい失敗する(してきた)。
あれこれ手を出さず、自分らしい投資だけで十分。
値動きなんて気にしない
株価の値動きなんて、わからないから気にしない。
会社が着実に成長していることだけに目を向ける。
無理はしない
夜も眠れなくなるような勝負はしない。
株のことを気にしながら子供と遊ぶパパにはなりたくない。
一攫千金を狙わない
短期間に大きく儲かると思った株は、だいたいハズレ(だった)。
そんなおいしい株、私のような素人の前には転がってない。
人と比べない
ネットで見かける凄腕投資家のようなパフォーマンス、私には無理。
誰かと比べて焦ったりせず、自分のペースで。
感情的にならない
自分の感情はだいたい当てにならない。
「損した分を取り戻そう」「今買わないと乗り遅れる」とか考えると、だいたい失敗する。
わからないものに投資しない
自分が理解できて、子供にも説明できそうな会社に投資する。
わからなくなってきたら、とりあえず売って手放す。
何がなんでも信用取引はしない
信用取引だけは絶対にしない。
それは私の投資とは別の競技。

今思えば、がんばりすぎなかったことが良かった気がします。
まとめ
この記事では、資産を大きく増やすことに繋がった「株式投資による資産運用」について解説しました。
きっかけはとても気軽なものでした。
特に才能もなければ、それほど優れた運用成績だったわけでもありません。
それでも最終的には、年間の株の収益が仕事の手取りを超えていました。
長く続けたこと、が何より大切だったと思います。
凡人としての心がけも、プラスに作用してくれたのかなと思っています。
主夫FIREに必要な資産を貯めた方法のまとめ
ここまで3つの記事で、私が主夫FIREに必要な資産を貯めた方法について紹介しました。
どれもFIREするために始めたことではなく、それほど珍しいことはしていないと思います。
それでも私の場合は、たまたまこの3つがうまく重なって、幸いにも主夫FIREに必要な資産が貯まることになりました。
黒字家計になり、元手を最大化して、資産運用する。
今思えば、これは普通のサラリーマンがFIREするための、現実的な方法の一つなのかなと思います。

2児のパパが株式投資でFIREして主夫になった。そんな主夫FIREという生き方や、実現した方法は以下の記事をご覧ください。