【子ありFIREとは?】子持ちでFIREして主夫になった私のリアルな感想

主夫FIRE

「子供がいてもFIREして大丈夫だろうか」

私は子供とたくさんの時間を過ごしたいという思いで、FIREして主夫になりました。

でもFIREする前は、「まだ小さな子供が2人もいるのに、仕事を辞めて困らないだろうか」という不安もありました。

この記事では、6歳と3歳の娘を持ちながらFIREして主夫になった私が、子ありFIREのリアルな感想を書きました。

この記事では、次のようなことがわかります。

  • 子ありFIREで良かったこと
  • 子ありFIREで大変だったこと、心配なこと

実際にFIREして主夫になってみて、私はFIREと子育てはとても相性が良いと感じています。

ひとつも不安がないわけではありません。でも、心と時間の余裕をもって子供とたくさんの時間を過ごせること、が何より幸せです。

子持ちでFIREしたリアルな感想が、子ありでFIREしたい人、主夫になりたい人の参考になれば幸いです。

子ありFIREで良かったこと

子供とじっくり過ごせる

子供とたくさんの時間を過ごせます。

体感では、会社員時代と比べて2倍から3倍くらいに増えたと思います。

共働きのころは、娘が帰宅してから寝るまでの間、ほぼ夕食と入浴、寝る準備の時間しかありませんでした。

一日頑張って家に帰ってきたら、落ち着いて好きな遊びをしたり、ゆっくり話を聞いてあげたい、と毎日思っていました。

今は一緒に過ごす時間が長くなっただけでなく、心と時間に余裕をもって、子供と接することができるようになったと思います。

子供が親を必要としてくれる時間は、あっという間に過ぎていきます。

子供が小さいうちに、子育てに全振りするという極端な生き方も選択できるということは、子ありFIREの一番の醍醐味だと思います。

孤独を感じない

FIREすると社会とのつながりが激減し、孤独を感じる人も多いようです。

でも家族、特に手のかかる小さな子供がいると、孤独を感じることはまったくないです。

正直、もう少し孤独を感じてゆっくりできる時間がほしいくらい。

平日の日中に誰かと話す機会は減りました。でも昼過ぎにはすぐ、寝るまで話し続ける娘たちが帰ってきます。

私は仕事とプライベートは分けるタイプだったので、会社の人との仕事上の付き合いが減ったことはノーダメージでした。

むしろ子供を通じて気の合う人とのつながりもでき、知人や友人が増えたと思います。

人間、一人だと寂しくなる。毎日忙しいと、一人になりたくなる。子育て主夫はそのバランスが自分に合っていて、ちょうど良いと感じています。

やりがい、刺激がある

FIREすると、仕事で得られた刺激や達成感、やりがいはなくなります。給料も、肩書も。

この穴を趣味などの好きなことだけで埋めて、毎日充実できるかというと、私には難しかったと思います。初めは楽しくても、モチベーションが続かないというか、飽きて無気力になりそう。

私は子供が小さいうちに、子供とたくさんの時間過ごしたい。そのために主夫になり、こんな日々を過ごしたい、という具体的な目的やプランがあって良かったと思っています。

子供と一緒にいて感じる次のような気持ちは、毎日をマンネリ化させず、私に元気と刺激を与えてくれています。

  • 子供の成長を間近で見て、感動できる。
  • 失敗も成功も、一緒に泣き笑いできる。
  • 子供に教えられることも多く、人として成長できる。
  • 親として、自分が必要とされるときがある。
  • 子供が輝く未来を切り拓く、そんな手助けができる。
  • 子供にいろんな体験をさせたいと思い、自分も新しい体験ができる。
  • コロコロ変わる理不尽な気持ちや、危なっかしい行動で、刺激がありすぎる。

「子育てだけに全力投球する」という覚悟ができたら、子育てにはやりがいと刺激が溢れまくっています

時間を持て余さない

FIRE直後は毎日が充実していたのに、しだいに時間を持て余すケースもあるようです。

しかし私のように小さな子供がいると、時間を持て余すことはないと思います。

特に私は、家事や用事はできる限り平日の日中、子供がいない時間に詰め込む。

そうすることで、子供が家にいる時間は、ほぼ子供のために使う。

という子育て全振りの生活をしていることもあり、FIREしてから今日まで、暇で時間を持て余したことは一度もありません。

運動不足になりにくい

子供と遊ぶ時間が多いと、運動不足になりにくいです。

特に我が家は外遊びが好きで、休日は朝8時に子供と公園を走り回っていることも。最近は家の中でも鬼ごっこが流行っているし。

もし子供がいないFIREだったら、私は家でゴロゴロして過ごすことも多かったと思います。

家でゆっくりさせてくれない子供たちに感謝です。

規則正しい生活ができる

FIRE後も子供に合わせて、早寝早起きの生活が続いています。

子供の学校や習い事があるので、曜日感覚がなくなることもありません。

3食おいしいご飯を食べて、子供と疲れるまで外遊びをして、清潔なパパでいられるよう気をつけて。

規則正しい生活ができているのも、子供のおかげだと思います。

子供の急な休みに困らない

子供が風邪を引いて休んだり、具合が悪くなって学校や保育園から急な呼び出し。

夫婦どちらが仕事を休むのか、共働きのころはいつもストレスでした。

今は子供に無理をさせず休ませる選択が容易になり、私も妻も気持ちが楽になりました。

むしろその日は家事を一切しないと自分に言い訳できて、子供だけを見ていられる嬉しささえあります。

子ありFIREで大変だったこと、心配なこと

自分の時間は思ったより少ない

FIRE生活のイメージは、朝はゆっくり起きて散歩にでかけ、空いてる平日に旅行に行ったり、映画や読書、趣味の時間を満喫したり。

小さな子どもがいると、そんな時間はぜんぜんなかったです。

子供に合わせて5時起床、20時就寝。

朝は学校や保育園に行くまで大慌て。

日中は掃除に洗濯に買い物に、ご飯の作り置き。小学校低学年の子は、早ければ昼過ぎに帰ってきます。

帰ってきたら一緒に遊んだり、習い事の送り迎え。寝る瞬間まで元気な子供たち。

土日も起きてから寝るまで一緒に遊んでヘトヘト。楽しくて充実してるけど、体は疲れてボロボロです。

どこまで家事、育児に力を入れるかにもよりますが、小さな子供がいると思ったより自分の時間がないことは間違いないです。

夏休みが長い

私がFIRE後に一番楽しみにしていたのは、娘の夏休みでした。

子供と1ヶ月以上べったり過ごす夏休み。楽しいです。でもけっこう長いです

私ひとりの昼ごはんなら雑でも良いけど、子供がいるとそうはいきません。

最初は楽しくても、夏休み後半になるにつれて、パパと1日過ごすことに娘も飽きてきます。

子供だけで過ごすイベントに行ったり、妻に任せる日を作ったり、ある程度の距離感も必要ですね。

ママ友との距離はある

FIREして時間ができると、妻よりも私が学校と接する機会が増えます。

学校の行事に参加したり、先生と連絡を取り合ったり。

授業参観やイベントに行くと、やはりママたちがほとんどで、パパは今でも少数派です。

学校のことで誰かに相談したいなと思っても、さすがに男性の私が、同じクラスのママにLINEなどの連絡先を聞くことはできないです。

娘の学校の準備や情報収集などに関しては、パパは不利な面が多いなと感じています。

将来の出費への不安

子供の将来に必要なお金は、十分に考えて、すでに準備したうえでFIREしたつもりです。

それでもまだ小さい娘2人。

将来どのような進路を選び、特に高校や大学で想定よりお金がかかる可能性もあるなど、不安がないわけではありません。

でも私は、働いていても、FIREしても、将来のお金の不安は尽きないと思います。

将来の不安ばかりを考えすぎてFIREに踏み切れなかった、ということがなくて良かったと思っています。

状況が変われば、そのときはまた働けばいい。

無職のパパをどう思うか

父親がFIREして家にいること、子供たちがどう思うんだろうという不安はありました。

子供の年齢にもよると思いますが、我が家の場合、今のところ特に心配するような影響は与えていなそうです。

FIREを決めた当時、うちの子供は6歳と3歳でした。

投資で収入を得る生活を理解するのはまだ早いと思い、次のように伝えました。

これからは会社で働くのではなく、家で仕事をするよ。

娘たちの反応は「へー」と言うだけ、ほとんど興味がなさそうでした。

さらにFIREして1年半くらい過ぎたころ、「パパが毎日家にいることはどう思う?」と聞いてみました。

8歳の長女の反応は、「学校から帰ってきたとき、パパがいるのはうれしい。夏休みにずっと一緒に遊べるのはうれしい。」というものでした。

5歳の次女は、保育園を休みたい気分のときだけ「パパは家にいてズルい」と言うこともありましたが、普段は特に気にしていないようです。

子供が家にいるときの私の過ごし方を、FIRE前後で変えなかったことも良かったと思います。

父親がどうやって収入を得ているかよりも、一緒に遊ぶ時間が増えたり、父親が毎日楽しそうにしていることのほうが、子供にとって大事なのかも。

思春期のパパ嫌い

娘なので、思春期や反抗期など、父親と距離を置きたい時期はかならず来ると思います。

それは娘の成長に必要なものなので、悲しい、寂しいという気持ちはまったくありません。

でもその時期に、父親がずっと家にいるのは、娘にとって少し嫌かなとも思っています。

私は、その時期になったら外で働こうと思っています。

私のFIREの目的は、「子供が小さいうち、親を必要としてくれるときに、子供とたくさんの時間を過ごしたい」なので、ちょうどFIREを卒業する良い時期だと考えています。

まとめ

この記事では、子ありFIREのリアルな感想を書きました。

  • 子供とたくさんの時間を過ごせる。
  • 孤独、暇、運動不足、不規則な生活になりにくい。
  • 思っていたより忙しい。
  • 働いていても、FIREしても、将来の不安はなくならない。

私は子供がいるFIREで本当に良かったと思っています。

  • 子育ての一番の敵は、時間がないこと。時間の余裕がなくなると、育児は急に楽しめなくなる。
  • FIREのデメリットとして、孤独を感じる、やりがいを感じられない、時間を持て余す、ことが多いと言われている。

大丈夫です。子育てに全力投球すると決めたFIREなら、この両方の不安がありません。

これがFIREと子育てはとても相性が良いと感じる理由です。

子供が親を必要としてくれる時間は、あっという間に過ぎていきます。

私は子供が大きくなってから、「子供ともっと遊んでおけばよかった」という後悔だけはしたくない。

だからこそ、世界で一番子供と遊んだパパを本気で目指したいなと思っています!

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