退職手続きをしたとき、会社の総務の人に言われました。
「再就職しないなら、年が明けたら自分で確定申告してくださいね。」

自分で確定申告とか、面倒そう。
でもやってみたら思ったより簡単でした。
私の場合、スマホとマイナンバーカードで30分くらい。
この記事では、FIREした方、主夫になった方が初めて確定申告をするときに、気にしておいたほうが良いポイントをまとめました。
確定申告の詳細な流れを説明するような素敵な記事ではありません。やり方は毎年少しずつ変わりますし、私の駄文より国税庁のホームページを見たほうが良いと思います。

なぜ確定申告をするのか
主夫になると収入がなくなります。でも退職した年は給料をもらっていた時期があるので、そのときに所得税を納めています。この所得税は、少し余分に払っていることが多くあります。
会社員だったころは、会社で年末調整の手続きをすることで、翌年に払いすぎた税金が戻ってきました。
会社を退職して主夫になると、だれも年末調整をしてくれないので、自分で所得税の確定申告をすることになります。

払いすぎた税金が戻ってきそうなら、面倒そうでもやるしかない。
いつ確定申告をするのか
退職した年の翌年の2月~3月ころ。
2025年だと2月17日から3月17日までが確定申告の期間でした。

私の場合は3月末に退職したので、およそ11か月後でした。
会社員のころと違って、時期が来ても誰も教えてくれません。
私の場合だと、退職から約1年後だったので、忘れないよう予めスマホのカレンダーに入れておきました。
どうやって確定申告するのか
所得税の確定申告、今では7割くらいがオンラインのe-taxを利用しているようです。
会社員のころ
総務の案内にしたがって年末調整のITシステムに入力し、事前に集めておいた関係書類を提出すれば、総務が間違いをチェックして申告してくれました。
隣に座っている同僚も、同じ時期に同じようなことをやっているので、安心感がありました。
主夫になった今
自分で申告する必要があります。
同じ境遇の人がまわりにいない状況で、慣れていないことをやるので少し不安。
しかも税金とか、間違ったら税務署の怖い人に怒られそうな(勝手な)イメージもあるし。
いろんな申告方法がありますが、私はスマホとマイナンバーカードを使ったe-taxに挑戦してみました。
e-taxで確定申告してみた感想
やるまでは少しビビってましたが、やってみると簡単でした。
e-taxは特に難しくなかった
e-taxの基本的な流れは、一般的な年末調整のITシステムと同じで、質問に答えて選択したり、必要な情報を入力していくだけでした。
会社で年末調整をしてきた方、特に紙ではなく何かしらのITシステムで入力してきた方なら、e-taxは特に難しくないと思います。

むしろ私は、以前の会社で使っていたものより使いやすかったです。
マイナポータル連携、便利すぎる
一番驚いたのは、e-taxのマイナポータル連携です。
簡単に言うと、e-taxとマイナンバーを連携しておくことで、確定申告に必要な情報を自動で収集し入力してくれます、
私の場合、次の3つは連携することができたので、自分で金額などを入力したのは住宅ローン控除のみでした。
- 会社員のころの給与所得など
- 医療費控除
- 持ち家の火災保険
世の中、こんなに便利になっていたんですね。今年は間に合わなかったけど、住宅ローン控除の連携の登録もしておいたので、来年は何も金額を入力しないで済むかも。
マイナンバーカードに拒否反応がない方には、ぜひおすすめの機能です。
一方で、連携すると選んだだけで、以前の会社の給与所得などが自動入力されたので、国は個人のお金の流れをかなり把握しているんだなと、少し恐ろしくもなりました。
主夫にとって入金はうれしい
私の場合は18日後に、指定した銀行口座に7万円ちょっとの還付金が入金されていました。
30分ほどの手間だったから、時給15万円の仕事をした気分。
まだ副業の収入もない主夫1年目、銀行口座への入金は児童手当しかないので、かなりうれしい。
FIREした主夫ならではのポイント
いつくかポイントをまとめておきます。
源泉徴収票はなくさずに
退職した年の給与所得なども自分で申告する必要があるので、退職した会社からもらった源泉徴収票はなくさないよう保管しておきましょう。
マイナポータル連携で自動入力されるとしても、内容の確認はしておくべきだと思います。
家族の扶養がなくなる
退職後に妻の扶養に入る場合、家族の扶養に関する入力がなくなります。
代わりに、妻が会社で年末調整をするときに、私と子供の扶養について入力します。
世帯主が妻になる
我が家のように世帯主を妻に変えた場合、「世帯主の氏名」に妻の名前を入力し、「世帯主からみた続柄」に夫と入力します。

退職金も申告する
確定申告をするなら、退職所得の金額も記載する必要があります。
退職金の支払を受けるときまでに、「退職所得の受給に関する申告書」を退職金の支払者に提出している方は、源泉徴収だけで所得税等の課税関係が終了(分離課税)しますので、原則として確定申告をする必要はありません。
ただし、医療費控除や寄附金控除の適用を受けるなどの理由で確定申告書を提出する場合は、確定申告書に退職所得の金額を記載する必要があります。「退職所得の受給に関する申告書」を提出していない方は、退職金の収入金額から一律20.42%の所得税等が源泉徴収されますので、確定申告で精算することになります。
引用:国税庁ホームページ
私の場合は、退職金が大幅に増える年になるまで会社員を続けることより、長女が小学1年生になるときに主夫になることを選んだので、退職一時金はありませんでしたが。
失業保険は申告不要
失業保険は所得税の課税対象ではないので申告不要です。
株の譲渡益は「特定口座で源泉徴収あり」の場合、申告不要
株式の売買などで得た利益は、「特定口座の源泉徴収あり」で取り引きしている場合、確定申告が不要です。
これは、「特定口座の源泉徴収あり」の場合、利益を受け取る時点ですでに税金が引かれているからです。
今後、副業で収入を得るようになると、面倒さはアップしそう
私の場合、主夫1年目は意図的に副業で収入を得ないようにしたので、特に確定申告が楽でした。
子育てが落ち着いて、本格的に副業で収入を得るようになると、もっと手間が増えそうです。
まとめ
この記事では、FIREした方、主夫になった方が初めて確定申告をするときに、気にしておいたほうが良いポイントをまとめました。
退職すると、会社が助けてくれないので、なんでも自分でしないといけなくなりますね。
最近は何かとオンラインで手続きすることが多いので、e-taxはそんなに難しくはないと思います。
ただし、私の場合は火災保険など、申告するものによってはマイナポータル連携の手続き完了に時間がかかる場合があるので、連携は早めに済ませておいたほうが良いと思います。

2児のパパが株式投資でFIREして主夫になった。そんな主夫FIREという生き方や、実現した方法は以下の記事をご覧ください。