【6種類のFIREとは?】私が主夫FIREなら実現できると考えて早期リタイアした理由も解説

主夫FIRE

自分にもできそうなFIREって、あるんだろうか。

子供が小さいうちに、子供とたくさんの時間を過ごす人生を歩んでみたいと思いました。

でも毎日仕事で忙しいし、家族4人が一生遊んで暮らせるほどの貯金もない。

そんなとき、経済的に自立し、仕事を早期リタイアする「FIRE」という生き方を知りました。

FIREの方法は一つではなく、いろんな種類や方法があります。

それぞれの特徴や違いを知ったことで、私は自分が実現できる、自分なりのFIREを見つけることができました。

この記事では、次の2つについて解説します。

  • 6種類のFIREの特徴
  • 私が主夫FIREを選んだ理由

「仕事を早期リタイアしたい」
「共働きを解消したい」
「自分が望む自由な生き方を目指したい」
などの思いがある方にとって、何かひとつでも参考になるものがあれば幸いです。

6種類のFIREの特徴

6種類のFIREに共通しているのは、貯蓄や資産運用の収益があることです。

貯蓄の切り崩しや資産運用の収益だけでは収入が足りない場合、その不足を何かで補います。

6種類のFIREは、主にこの不足を補う方法に違いがあります。

1.【働かない】ファットFIRE

仕事をリタイアし、貯蓄や資産運用の収益だけで贅沢に生活するFIREです。

最低限の生活費だけでなく、ゆとりのある生活をするための費用も賄うことができます。一般的なFIREのイメージとして多くの方が抱く、理想のスタイルです。

生活に余裕がある分、必要な資産額も多く、実現するには難易度が高いスタイルです。

2.【働かない】リーンFIRE

仕事をリタイアし、貯蓄や資産運用の収益だけで質素に生活するFIREです。

不労所得で最低限の生活費を賄うことができます。贅沢をするほどの余裕はありませんが、シンプルな生活で、仕事から解放された自由な生活を楽しむスタイルです。

ファットFIREほどの資産額は必要とせず、支出を抑える生活を楽しむことができる倹約家に向いたスタイルです。

3.【働く】コーストFIRE

貯蓄や資産運用の収益だけで生活できるものの、好きな仕事もするスタイルです。

ファットFIREに、仕事のやりがいもプラスしたスタイルです。

十分な資産がありながらも、社会との関わりを持ち続けたい、給料を気にせずストレスのない仕事をしたい方に向いています。

4.【働く】サイドFIRE

貯蓄や資産運用の収益をメインの収入源にしつつ、副業で足りない収入を補うスタイルです。

仕事を完全にリタイアしないため、ファットFIREやリーンFIREよりも必要な資産額が少なくて済み、難易度が下がります。

会社を辞めて自由な時間を増やしたい、できるだけ早期に実現したい、という方が目指しやすいスタイルです。

5.【働く】バリスタFIRE

貯蓄や資産運用の収益をメインの収入源にしつつ、パートやアルバイトで足りない収入を補うスタイルです。

フルタイムの仕事ではなく、プライベートな時間を確保しやすい働き方ができます。

6.【働かない】主夫FIRE

仕事をリタイアして主夫になり、貯蓄や資産運用の収益と妻の収入で生活するFIREです。

主な次のような特徴があります。

  • 家事や育児を主に担当する
  • 妻は働くことを希望する
  • 働かないFIREでも必要資産は比較的少なくて済む

家事や育児を主に担当する

家事や育児が好きな方に向いています。

また、主夫になるデメリットも十分に理解して、主夫になることに抵抗がない方に向いています。

妻は働くことを希望する

妻が働くことを希望する場合に限ります。

そのため、妻の理解を得ることはとても重要です。

我が家はもともと共働きで子育てを続けてきました。私は妻に、FIREした後の資産計画と、共働きを解消して子育てに時間を使いたいという熱い思いを説明しました。妻は理解して、背中を押してくれました。

働かないFIREでも必要資産は比較的少なくて済む

働かないFIREの場合、生活を賄うだけの不労収入を得るために、必要資産は比較的多くなります。

ただし主夫FIREの特徴として、妻の収入があり、扶養にも入れるため、必要資産をさらに抑えることができます。

私が主夫FIREを選んだ理由

いろんなFIREがあるなかで、私が主夫FIREを選んだ理由は次のとおりです。

選んだというより、これしかないと思ったという方が正しいかもしれません。

子育てに全力を注げる

私がFIREした1番の目的は、子供が小さいうちに、子供とたくさんの時間を過ごすことでした。

平日の日中、子供が家にいない時間にできる限りの家事や用事を済ませておく。そうすることで、子供が家にいる朝晩や休日に、子供とじっくり過ごせる時間の余裕を作りたい。

そんな思いから、働くFIRE(コーストFIRE、サイドFIRE、バリスタFIRE)は選択肢になりませんでした。

また、これからお金がかかる未就学の娘が2人いることもあり、生活を切り詰めるリーンFIREも選択肢になりませんでした。

他のFIREより少ない資産で実現できる

子供が小さいうち、できれば長女が小学生になるタイミングでFIREしたい。

私の目指すFIREは、10年後では意味がない、達成したい時期が明確なFIREでした。

そのため、必要な資産が貯まるまでに長い時間がかかるファットFIREも選択肢になりませんでした。

主夫FIREなら、妻の収入や扶養の効果で、必要な資産額が大きく下がります。

今の資産額に、今後の伸びしろを加えて、これなら目標の時期までに必要な資産額を貯めることができそうだ、と考えました。

必要資産が多いFIREほど、難易度が高く、実現までに時間がかかります。

妻は働くことを希望していた

夫婦ともにFIREする、私は働き続けて妻が主婦になる、という選択肢も考えました。

それでも次のような理由で、妻はこれからも働くことを希望しました。

  • 今の仕事は自分に向いていて、嫌ではない。
  • 会社の人間関係も良い。
  • 肉体的、精神的な負担も大きくない。
  • 別の会社や副業で、今と同じ給料を稼げるとは思えない。
  • 妻の性格だと、会社に勤めず家にいたら、堕落した毎日を過ごしそう。

自分がFIREすることに夢中になってしまいがちなので、妻と何度も話し合い、妻の気持ちを十分確認しておくことは大切だと思います。

夫婦ともにFIREする魅力も感じてはいるので、それも将来の目標として模索していきたいなと思っています。

前から家事も育児も全力でしていた

私より家事と育児をしているパパに、私は出会ったことがありません。

育児は常に全力投球で、一通り何でもできます。母乳が出ないことが悔しかったくらいです。妻が突然1ヵ月入院したときも、大変でしたが困ることはありませんでした。

FIRE前から妻よりも家事をこなしてきました。家事が好きな訳ではなく、忙しい子育ての時期、少し雑だけどスピード抜群の私ができるだけ家事をやったほうが良い、と思ってきたからです。

そのため、主夫として家事や育児をすることに、何も不安はありませんでした。

主夫になったら家事や育児を頑張る、ではなく、主夫になる前からやっていた、は大きな自信になりました。

主夫になることに抵抗がなかった

  • 仕事を辞めて無職になること
  • 世帯主でなくなること
  • 妻の扶養に入ること
  • 家事、育児をメインで担当すること
  • 家で過ごす時間が多くなること

いずれも抵抗がなく、むしろユニークな生き方が楽しみだと思いました。

例えば保育園のママたちの輪の中にパパは私一人、という状況でも和やかに馴染める性格も、主夫として強みになるかなと思っていました。

しようと思えば、副業をしやすい業種であったことも、大きかったかも。

もう一つ大事な点として、妻にとっても、夫が主夫になることに、妻も抵抗がないか確認しておくことは必須です。

これらを全て合わせると、私にとって主夫FIREがベストで唯一の方法だと思いました。

まとめ

この記事では、6種類のFIREの特徴と、私が主夫FIREを選んだ理由について解説しました。

いろんなFIREの形がありますが、実現できるかどうかだけでなく、自分の目的や性格、家族の生活スタイルに合う形を見つけることが大切だと思います。

実際にFIREしてみると、退職はゴールではなく、そこから長く続く新しい生活のスタートでした。新たなストレスも生まれてきます。

それでも今、私はとても幸せです。

特に主夫FIREが選択肢にある場合は、以下を十分に考えておいたほうが良いと思います。

  • 妻が働くことを希望しているか
  • 家事、子育てをしたいと思うか
  • 主夫になることに抵抗がないか

自分が実現できそうな、自分らしいFIREはないだろうか。そう考えてみることが、人生の大きな転換点になるかもしれませんね。

2児のパパが株式投資でFIREして主夫になった。そんな主夫FIREという生き方や、実現した方法は以下の記事をご覧ください。

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