仕事を辞めて、家で自由に過ごしたい。
ほとんどの人が一度は頭をよぎったことがあると思います。
そしてそれが、主夫になりたいと思う理由の1位でした。
私は主夫になりたいと思ったとき、Yahoo! 知恵袋で「主夫になりたい」理由が書かれている投稿をひたすら見た時期がありました。
この記事では、500件の投稿を集計した結果と、私が主夫になりたかったわけを紹介します。
この記事では、次のようなことがわかります。
「働きたくない」が1位でしたが、私のように他の理由で主夫になりたいと思う方もいました。
この記事が、主夫になることに興味がある方や、旦那さんや彼から主夫になりたいと言われた方の参考になれば幸いです。
主夫になりたい理由5選
Yahoo! 知恵袋で「主夫になりたい」理由が書かれている500件の投稿から、その理由を集計してみました。結果はおよそ次のとおりでした。
1位 働きたくない
約7割が「働きたくない」という理由で主夫になりたいと考えていました。
今の仕事がつらい、職場の人間関係で悩んでいる、外で働くこと自体が嫌など、仕事に関するストレスを抱える方は多く、仕事から解放された生き方の一つとして主夫を望む方が多く見受けられました。
また、「楽そう」「家で自由な時間を過ごしたい」という意見も多くありました。
仕事に比べれば主夫のほうが楽で時間に余裕があるとイメージしている方が多いようです。
2位 夫婦の役割分担
- 妻が仕事に集中することを強く望んでいて、家事全般を夫に任せたい。
- 子育てのために共働きを解消したい。
という2つのパターンで、夫婦で話し合い、妻ではなく夫が退職し主夫になるケースです。
妻のほうが高収入で、妻の収入で家計をやりくりできる家庭が多く見受けられました。
婚活で、主夫になってくれる男性を探している女性もいました。
3位 家事が好き
料理、掃除、洗濯などの家事が好きで主夫になることを希望するケースです。
特に働く前の男性が、この理由で主夫になることを望むケースが多く見受けられました。
母や祖母の姿に憧れがある、社会に出ることに不安があるという意見もありました。
4位 働けない(体調、メンタル不調)
体調やメンタルの不調で働くことが難しくなり、妻が外で働き、夫が家事を担当することを望むケースです。
実際に主夫になった方のブログや記事を拝見すると、この理由が多く見受けられました。
5位 その他
- 子供や家族ともっと一緒にいたい
- 親の介護のため
- 夢を実現するための時間の確保
などのケースもありました。
私が主夫になりたかった理由
1位 子供を学童保育に預けたくない
共働きの我が家では、娘が小学生になると学童保育に預ける必要があります。
選択肢となる学童をいくつか下見しましたが、どこも狭い部屋に何十人もの子供がぎゅうぎゅうに閉じ込められ、娘が大好きな外遊びも満足にできないと感じました。
もちろん、学童の存在には心から感謝していますが、
という思いを抑えきれなかったことが、主夫になりたい一番の理由でした。
そこで、長女が小学生になるタイミングで主夫になることを計画してきました。
2位 子供と過ごす時間を増やしたい
小さな子供がいると、平日の朝晩は常に大忙しです。保育園に通っていたころは、娘が帰宅してから寝るまでの間、ほぼ夕食と入浴、寝る準備の時間しかありませんでした。
一日頑張って家に帰ってきたら、落ち着いて好きな遊びをしたり、ゆっくり話を聞いてあげたい、と毎日思っていました。
また、休日も溜まった家事が待っています。もし平日に家事を済ませることができたら、休みの日にもっと遊んであげられるのになと感じていました。
父親が生涯に子供と過ごす時間の平均は、たったの3年4ヶ月らしいです。少なすぎる!
私はいつか子供が大きくなったときに、もっと子供と遊んでおけば良かった、こんなこともしてあげたかったと、1ミリも思わない人生を歩んでみたいと思いました。
3位 違う仕事がしたい
幸いにも、自分が望んだ以上の給料、役職、仕事の内容を得ることができ、もう十分でした。やり残したこともなく、給料をもらい続けること以外にモチベーションはありませんでした。
さらに管理職になってからは、目を通すだけの毎日数100通のメールや、立場上いるだけの会議など。人生の貴重な時間をこんなことに使って良いのだろうかとストレスを感じていました。
そんなとき、仕事を辞めても主夫FIREで生活できるのではないか、という考えが頭に浮かびました。
- 苦痛な仕事に向かう姿より、生き生きと毎日を過ごす父の背中を娘たちに見せてあげたい。
- 仕事に必要だった時間も含めて、今は自分の時間を子供のために全振りしてみたい。
- お金のためでなく、好きな仕事をしてみたい。
そんな思いが大きくなり、今の会社でこのまま働き続けたいという気持ちはなくなりました。
仕事をすること自体は好きなので、子育てが落ち着いたら、やりたいと思っていた副業などを少しずつ始めたいなと思っています。
根底にある気持ち
FIREして主夫になることを具体的に考えたのは2年くらい前からでした。
でも思い返してみると、もっと前からぼんやりと、仕事の時間を減らして家事と育児の時間を増やしたいという気持ちがありました。
根底にあったのは次のような思いです。
「育児=大変」は当たり前?
特に子供が生まれて間もないころは、仕事をしながら、睡眠時間を削って家事と育児に追われる日々。毎日が全力投球でした。
自分が望んできたことだし、育児は楽しいし、子供はとにかくかわいいし。
でも心の奥でずっと思ってきたことがありました。
「育児ってこんなに大変じゃなきゃいけないのかな?」
妻も周りの親友達も、みんなすごく育児を頑張ってる。頑張っている人ほど、自分と同じく疲れていて大変そう。
とにかく育児は忙しすぎる。その大きな要因の一つが、親に時間の余裕がないから。
育児だけでも手一杯なのに、仕事もご飯の用意も掃除も洗濯も買い物もしてたら、子育てを楽しむ余裕がない。
仕事がなければなあ。子供が家に帰ってくるときに、家事が全部終わってたらなあ。
それを実現できる良い方法がないだろうかと思ってました。
仕事に時間をかけすぎじゃないか?
日本人が平日に起きている時間は平均で17時間。そのうち仕事に関わる時間は通勤時間や休憩時間も含めて11時間と言われています。
残り6時間。共働きの我が家の場合、子どもが家にいて起きてる時間はたったの4時間。
そのうち子供とじっくり向き合える時間はどのくらい?
外の世界で1日頑張ってきた子供たちを急かして、ご飯とお風呂と寝る準備。
子供たちはもう少し、親とゆっくり過ごしたいんじゃないだろうか。
今しかできない子育ての時期、大好きな子どもたちにこんな思いをさせるために、11時間も仕事に費やす価値があるのかなあ。
「一度しかない人生、仕事に時間をかけすぎじゃないか?」
そんな思いもFIREに向けた原動力になった気がします。
まとめ
この記事では、500件の投稿から見る主夫になりたい理由と、私が主夫になりたかったわけを紹介しました。
私の場合は、子供を学童保育に預けたくないことがきっかけでした。
でも心の奥には、子供とじっくり向き合う時間を増やしたいという熱い思いがありました。
主夫という生き方を選んだことが一番の正解だったのかはわかりません。
でも今は毎日がとても幸せで、主夫になる選択をして本当に良かったと思っています。
2児のパパが株式投資でFIREして主夫になった。そんな主夫FIREという生き方や、実現した方法は以下の記事をご覧ください。